今子供が通っている学校はインターナショナルトランジットスクールだが、この学校はオランダ語を母国語としない子供がローカルの学校に入学するための前段階の学校である。
授業は当然オランダ語で行われ、通常の教科である数学、地理、美術、体育等々の授業が行われる。
生徒には教師の他にメンターが付き何でも相談ができる。
生徒は見たところ中近東のイスラム系やアラブ系方々が多いように見える。
あと中国系の方々が少々と、ヨーロッパ系の方々、日本人は我々以外はいない。
因みに、日本人と説明してもニーハオと挨拶されるので、恐らく中国と日本の区別がついていないと思われる。
言語は英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、アラビア語、中国語と多種多様であるため、教師が
両親にガイダンスの説明をするのも一苦労である。
そのため、この学校の組織とは別に両親のケアを目的とした組織がある。
この組織の目的は両親のケアをすることであるのだが、なぜケアが必要なのかというと、オランダ語を母国語としない子供がこの学校に通うということは、当然その両親もオランダ語が話せないわけであり、場合によってはその両親にもケアが必要なのである。
メンバーは地域の方々のボランティアで構成され、ユトレヒト大学の生徒だったり主婦だったりと多様なメンバーで構成されており、それぞれ数か国語話すことが出来る。
残念な事に日本語を話せるメンバーはいないが、英語であれば何でも相談ができる。
連絡や相談は「WhatsApp」のチャットでいつでもやり取りができるため、気軽に何でも相談ができる。
この学校に通う生徒は色々な事情でオランダに来ているのだと思うが、なれない土地で生きていくためにはたとえ大人であってもケアが必要なのであろう。
もともとこの学校はGoogleで調べてレビュー評価がもっともよかったので決めたのだが、実際のところ入学してみるまでは評価通りなのかは眉唾ものであったが、その心配は杞憂であった。
もしインターネットがなければこの学校にたどり着くこともなく、またオランダに住む事も叶わなかっただろう。
その意味では、自分にとって一番ケアに貢献してくれているのはインターネットとGoogleなのかもしれない。